磯釣りを始めてみようというあなたへ

磯釣りのタックル

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リール編


 現在、リールを製造している国内メーカーはダイワとシマノの2社以外にも各社から販売されています。
 海外メーカーはAbuやPENNなどがありますが、これらの製品は淡水域で使用されるのを目的として作られていることが多く、防水防蝕性に劣る傾向なので磯での釣りにはあまりお勧めはしません。

 磯の上物釣りで使用するリールは主にスピニングリール。
 両軸リールを使用する方もおられますが、底物や大物釣りに使用されることが多く、上物釣りにおいてはごく少数です。
 上物のフカセ釣りではラインを潮流にあわせて流していったり、遠投したりとラインを素早くスムーズに出すことが必要ですので自ずからスピニングリールがメインになりました。




 国産メーカーが販売するスピニングリールの価格は、数千円の物から10万円近くする物まで多種多彩なバリエーションが揃っています。
 現代の工業レベルでは、安価だから性能が極端に劣るとか破損しやすいとかはほぼ考えられず、安価な製品でも充分に使用に耐えます。

 安価な製品と高額な製品の違いは何かと問われたら、製品の材質と内部機構の精度の差があげられます。
 高額な製品は海水に対しての高防蝕性、防水性を有していて、スプール(糸巻き部分)の回転の精度が高く、ぐらつきなどの遊びが極端に抑えられています。
 安い腕時計と高級機械腕時計との差のような物で、どちらも使用するには問題はありませんが、精度と高寿命を追求すると高価な物に軍配が上がるのと同じです。

 リールの寿命はかなり長く、磯釣りの現場で起こりがちの落下したりぶつけたりする破損や、大物とのやりとりで無理な力が加わったりした破損がなければ、数十年間使用出来ます。
 塩分などをこまめに拭き取って時折分解清掃などしてやると、人間の寿命より長く持つでしょう。





 スピニングリールはドラグブレーキ機構の違いで大別して3種類があげられます。


1.ドラグリール
 普段私たちが店頭でお目にかかるリールです。
 ドラグブレーキはスプールの前面に付いていて、ダイヤルを回すことでブレーキの強弱を調整します。
 安価な物から高価な物まで各種揃っています。

 工業技術が進んだ昨今では安価な物でも高級品と機能的には何ら遜色はありません。
 異なるものと言えば、高価な物は使用している素材でより軽量に、高強度になっています。
 また、使用するベアリング、ギヤ類の精密度から回転性能が格段にスムーズで、ドラグのブレーキ力も数段高い物となっています。

 近年流行のルアーゲーム、ジギング等で1日中リールを回しっぱなしという釣りスタイルならば、こういった性能は重要な役割を果たしてくれます。
 疲労度や、大物とのやりとりに格段の違いがあります。
 市販価格2~3万円クラスの物で、高級品とそんなに遜色のない性能や機能を持っています。

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アルテグラ C3000HG
シマノ(SHIMANO) icon
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ツインパワー C3000XG
シマノ(SHIMANO) icon
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フリームス LT3000D-C
ダイワ(Daiwa) icon
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セルテート3012H
ダイワ(Daiwa) icon
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OCEANFIELD(オーシャンフィールド)
3000H/3000SH
アブガルシア(Abu Garcia) icon



2.リアドラグリール
 ここ数年アオリイカ釣りブームでよく見かけるようになってきました。
 ドラグダイヤルがリールの後方にあるため、ラインやスプールに触れることなくブレーキ力の微妙な調整が出来ます。
 
 アオリイカは身が柔らかく強いテンションをかけてしまうと身切れしてバラしてしまうことが多々あるため、イカの引きに対して微妙なやりとりが必要となります。
 そのため、竿を持ったまま容易に操作できるリアドラグが有効的になります。

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アオリトライアル 2500BR
ダイワ(Daiwa) icon
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AY-3000 アオリヤエンRD
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バルトムレッドネオ アオリ 45BR
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アオリスタCI4 C3000
シマノ(SHIMANO) icon



3.レバードラグリール
 磯釣りによく使用されているリールです。
 このリールには上記に上げたダイヤル式のブレーキは存在せず、人間の指でレバーにつながっているブレーキを操作します。

 使用の際はリールの逆回転に対してロックをかけた状態ではなくて、リールの回転を正逆どちらでも回る状態で使用します。
 逆回転してしまうためにリールのベールが回ってしまって勝手にラインが出てしまう不都合があり、指や空いてる方の手でスプールからラインの出を調節しながらレバーブレーキを操作するという、ちょっとしたコツと慣れが必要なリールです。
 
 磯で釣れる魚が逃れる時、根などに向かって全力で急激に逃れようとします。
 そのため一瞬で竿がのされて(竿ごと持って行かれて踏ん張りが効かなくなる)しまった時など、体勢を立て直すためにラインを出してやらなければいけないことがあります。
 従来のドラグブレーキのように一定のブレーキ力しかかけられないリールでは、簡単にラインを出してやることができないためにレバーブレーキがよく使用されるようになりました。

 竿をしっかり持っているので、魚がかかるとどうしてもブレーキごとぎゅっと力強く握って強いブレーキがかかってしまい、口が柔らかい魚(シマアジなど)やアオリイカなどの釣りには不向きです。

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インパルト 3000SH-LBD
ダイワ(Daiwa) icon
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グレシアスピンSP GR3000LB
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BB-X ハイパーフォース C2000DXG
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トーナメントISO 競技LBD
ダイワ(Daiwa) icon



*ここに紹介している各社の製品はカタログより抜き出した物であり、広告表示です。
 全てを使用したわけではありませんので性能を質問されてもお答えできません。





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