磯釣りを始めてみようというあなたへ

所持品(その2)

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 携行品,バッグ類,ウェアー類について。

ライフベスト

 ライフベストはご存知のように「国交省検定」に合格した物が(桜マークあり)本来ならば一番いいのですが、各釣りメーカーから販売されているベストは「合格同等品」(桜マークなし、合格基準以上の性能を有しています)です。

 そのため、安い輸入物や三流メーカーの商品の中にはとんでもない物があります。

 落水事故での生存はこのライフベストにかかっていますから、決して安物は購入しない方がいいです。
 現在のライフベストの中綿の素材は発砲ウレタンが主流です。
 発砲ウレタンは中に細かい気泡が有り、その気泡が浮力を生み出します。
 製造されてから年数の経た物や、収納時に押しつぶしてあった物は中の気泡が潰れて浮力を失っている場合がありますから気を付けて下さい。

 追記:
 
平成30年2月より、小型船舶に乗船する場合は「桜マークなし品」の着用は違法となりました。
 
但し、遊漁船(釣り船)を利用しての、磯渡し、磯の上の釣り人は対象除外となっています。
 詳しくは水産庁ホームページをご覧ください。
 http://www.jfa.maff.go.jp/j/enoki/yugyo/what/
 http://www.jfa.maff.go.jp/j/enoki/yugyo/what/attach/pdf/index-4.pdf


レインウエアー

 普段釣りをされている方は書かなくてもおわかりと思います。
 磯釣りでは,突然の雨でライフベストの上からレインウエアーを羽織る場合があります。
 店頭で着用した物より少し大きめのゆったりした物を選ぶことをおすすめします。
 また、ゴアテックスなどの新素材は通気性が良いため,雨天時の気温の急変や,強風が吹いてきたときには寒い思いをしますので,インナー素材にも気を配って下さい。


クーラーバッグ

 市販のプラスティック製の固いクーラーは出来るだけおやめください。
 岩の上での安定度が悪く、傾斜する岩場で転倒したら滑って海に落ちてしまいます。
 また、荒れだしたときの撤収時には船に放り投げることがあります。
 重く、固いため受け取る方もたいへんです。
 市販の「磯クーラー」の購入をおすすめします。

 磯クーラーは小物類、飲み物程度を入れるならば26Lサイズ、バッカン撒き餌なども入れるならば36L~40Lサイズと考えてください。
 メーカーにあまり大差はありません。
 言ってしまえば防水性さえあれば、単なるカバンでもいいわけです。

 磯クーラーはハードクーラーに比べて保温力がかなり落ちます。
 夏場などはクーラーとしての機能は無いに等しいです。
 炎天下に置いた場合、板氷1枚は約4時間で溶けてしまいます。(冬場はかなり保ちます)
 釣った魚はスカリかドンゴロス(麻袋)で保存して、帰りに氷を購入しても充分魚の鮮度は落ちません。

 
ライト類

 私は釣りに行くときは必ずヘッドライトを1個所持しています。
 夜釣りをしないときでもです。
 冬場は夕方まで釣りをしたときなど、お客さんの数が多いときには回収に時間がかかり、真っ暗になってしまうことがあります。
 暗闇の中で渡船を待つのは不安なものです。
 船に乗船するときに足場の確認もできます。
 船に自分の位置を知らせる役割も果たします。
 軽い物ですので、防水性の良い物を1個持ちましょう。


タオル

 タオルは2枚ぐらい持っていきましょう。
 雑巾でも構わないです。
 雨天や波がかぶったときに水気を拭く以外に、緊急時に沖を通過する渡船や、魚船に救助を求めるとき(携帯電話がつながらないような場所で)にタモの網の中に入れて振り回すのに使います。


 *それぞれのタックルの詳細については「磯釣りのタックル」の項で詳細に解説します。

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