四方が海に囲まれた磯の上は開放感と危険が背中合わせにあります。
多くの先輩釣り人が磯釣りのマナーを築いてきました。
最低限のマナーとトラブルを未然に防ぐアドバイスを記述します。
磯の上に上がったら
磯に渡礁したときまず最初に行うことは観察です。
釣り座(釣りをする位置)はどこか、波の大きさは、引き潮か満ち潮か(どこまで波が上がってくるか)逃げ場はあるか、等々です。
私自身が磯に最初に上がったときに取る身に付いている行動は、波の大きさ、風の向き強さ、雲の流れ方、雲の形、沖合の水平線(水平線がギザギザの時は荒れている)などの気象条件、磯の地形の確認などです。
磯でチョボとかハナレとか名前の付いた小さな岩など引き潮時には容易に渡れますが、潮が満ちてくると戻れなくなるような岩もあります。
岩に付いているフジツボ、イガイなどで潮位の一番高い位置を確認しておきます。
満潮時に渡れなくなるため橋を設置してある釣り場。
釣り座
一つの磯から釣る場合、良型の魚釣れるポイントは、磯の形状と海の状態によりますが、1カ所か2カ所程度です。
磯際、サラシの中又は端、沖の潮目。
磯際でも50㎝離れれば片方は餌取りばかり、片方は良型ということがよくあります。
知らない人と磯に上がったときはきちんと話し合いでそれぞれの釣り座を決め、お互い譲り合うようにしましょう。
競技会ならば一度決めた釣り座は変わることがありません。(ルールにもよる)
先にいい場所に入れた方がいい思いをします。
これ,よくトラブルの原因となるのです。(;^_^A
仲間内で行かれたときは、最初にジャンケンかくじ引きで釣り座を決め、一人が良型を釣れば、他の方に譲るようにすべきです。
1匹ずつ釣りながら仲間内でぐるぐる交代する、いわゆる「観音回り」で譲り合いましょう。
また、有名な磯の1級ポイントで船が着いたとたんにピトンを持って走る光景を目にします。
ひじょ~~にみっともないです。
過去に飛び渡りの岩場で足を滑らし、痛い思いをされた方を見たことがあります。
仲間内では早い者順などはやめて、公平に釣り座を決めましょう。
時には岩壁に張り付いて一日中過ごす時もあります。
帰るとき
撒き餌をした後の釣り座はこぼれた撒き餌で汚れています。
次に来る人のことを配慮してバケツで一流ししましょう。
必ずゴミは全部持ち帰ります。
また、大量に撒き餌が余った場合、海に流すと魚がそれを食べ満腹の状態になり釣れなくなったり、大量の餌取りが居着いて次にやってくるお客さんのために良くありません。
撒き餌が大量に余った時は必ず港に持ち帰った方が良いです。
船に乗る前に磯を見渡してゴミが落ちていないか、例え自分が捨てたゴミではなくてもきちんと片づけます。
特に道糸やハリスの切れ端は岩にからみますから必ず持ち帰って下さい。
楽しく釣りをして,安全に帰るを心がけて下さい。