4.高橋哲也氏

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 注:「八丈の鉄」ではありません。

 2019年、注記:
 この「八丈の鉄」と言う言葉ですが、高橋哲也氏がテレビなどで活躍し始めた時の若い頃、とある磯釣り場でどこかの見知らぬオヤジ様が、
 「俺はあのテレビに出ているテツのことはよく知っとるよ。 漢字は鉄鋼の鉄って書いてな、 『八丈の鉄』って呼んでるんだ。」
 と、語ったのが伝わり、
 「いや、お前誰だよ?  三宅島だよ・・・、八丈島じゃねえよ。  鉄鋼じゃねえよ、哲学だよ。( ゚∀゚ )」
 と、TEAM TETSUの仲間内でいつも笑い話のネタになっていたのです。




 天狗ウキ使いの第一人者と言えばこの人をおいて他には語れない。
 釣り具メーカーシマノのインストラクターであり、数々のTV番組・情報誌に出演しており、甘い顔と磯での機敏な行動で釣り界のHOPEと言われた人物である。

 茶髪に派手な出で立ちで大物を釣り上げる姿をTV番組で見られた方も多かろう。
 最初見たときは、

 ド派手な目立ちたがり屋だ! TVなんかに出られて自惚れてやがんだぜ!! 

 な~んて思わなかった。


 地味・むさ苦しい・汚い・臭そうと四拍子揃ったどうしようもないファッションの多い釣り師の中で、彼の存在は極めて異例なものだった。

 セブンアイランズから発売されているビデオを見たとき、カッチョイイ!o(^◇^)oと思った。
 制作者自身全く似合わないのに、未だに派手な釣りウェアを購入して着てしまうのは彼の影響が多大だったからである。\(^^;)
ポップコーンを食う哲也氏





 非常に多忙な方で三宅島があないなことになってからは、三浦半島で釣具屋を営むかたわら一年の1/3は取材のため日本中を飛び回っているらしい。
 制作者が天狗ウキに興味を持ったときもたいへん忙しい人だった。
 フィッシングショーでサイン攻めにあっているのを見かけるぐらい。
 知人に聞くと例え三宅島の天狗屋に行っても会えないことが多々あったらしい。

 天狗ウキに関してのノウハウは哲也氏に聞くのが一番なのだが、私の諸事情で長い間実現できなかった。
 *私は仕事の都合で2泊以上の旅行をすることができない。 だから離島なんて行ったこと無い。 (-.-;)y-~~~
 三宅も男女も行ったこと無い、 四国遠征だって日帰りさ。 哲也氏に会いたくても会えなかったのじゃ。


 
 チャンスが訪れたのは釣りクラブ「TEAM TETSU」の平成12年3月三重県錦での例会だった。
 この日は哲也氏を呼んでいろいろとレクチャーしてもらおうという企画だった。

 当日、少し遅れて仮眠所に到着した私は、クラブメンバーと哲也氏が談話中の室内に入った。
 哲也氏は小柄(私より少し背が低い)にも関わらず、有名人にありがちな極めて大きく見える存在感という物は全く無く、ふつ~の顔の黒いに~ちゃんだった。

 ただ、特筆すべきはがっしりとした胸板と太い腕が印象的だった。

 肝心の話題だが、「フカセ釣りとは何か?」という哲也氏から我々への問いかけだった。
 しばらくの間、我々から明確な回答が出ず、一通り話が詰まったところで哲也氏がスラスラとご教示してくれた。
 それから「何のためにウキを付けるのか?」という問いかけ、「キャスティング」「ラインメンディング」など技術の重要性をのたまってくれた。

 
 さて、このレクチャーの中で興味深いことを一つ取り上げてみると、
 「天狗ウキを使用する際に、固定仕掛けでなくてはいけないなんていう観念は捨てろ」
 
とのたまわれた。
 でも「天狗ウキは固定で使用しろ」ってのはあんたのオヤジ様が言ったんだろ~が(-""-;)と思っていた。

 ここで気づいたのだが、哲也氏と高橋オヤジ様の考え方に隔たりがある、大きな深~い溝があるということだった。
 噂で聞いていたがやはり仲が悪いのだろうか?
 私にもどうしようもないクソ親父が健在なので少しはわかる気がする。f(^ー^;
 どちらの言うことが正しいかは読者の皆様で判断してほしい。


 この一日を終えて哲也氏に対しての私の印象は、
 理論も技術も「臨機応変・機を見て敏」
 てな方だ。
 一つの技術や物事にこだわらずに、海や魚の状況に合わせてあらゆるテクニックを駆使・実践し。
 固定?遊動?そういうもの全て自分のフトコロの中で消化して、状況に合わせて使い分けて答えを導こうとする。
 ウキの番手、仕掛けだけでなく、ロッドワーク、ラインメンディング、リールワーク、釣り位置、撒き餌ワーク、それら全てを有利に導くために絶えず変化させて釣りをすることを考えている人だ。
 と、感じた。

 そして・・・
 固定観念にとらわれているのは私だ
 と言うことを思い知らされました。



 哲也氏はその日、磯釣り界の釣り名人と呼ばれる方の中で特定の人物*複数に対して批判的であった。
 昔何か辛い目にあったのだろ~か? イヂメラレタ?

 確かに納得のいかない釣り名人なる人が存在するのは確かだが、尊敬に値する方もおられるのは事実だ。
 尊敬に値する方々以外の釣り名人と称するわけのわからん人(特定の人物*複数のことだよ)は私も大嫌いだ!。

 
 おのおのが長い経験から習得した釣りの技術と知識を惜しみなく与えてくれようとする名人と呼ばれる方々は私は大好きなのだ。
 哲也氏はそんな人の一人なのだ。
 ほめすぎちゃったよ、どーするおい...((((( ((;^^)


 誤解が無いように一言書いておく。
 哲也氏以外の釣り名人なる方々を全否定しているわけではない。
 まだ実際に会ってお話したことはないが、小里哲也氏、山本八郎氏などはTVや情報誌を通じて多大な影響を与えてくれた。
 大好きな人たちである。 これが大きな勘違いでないように信じたいのだが・・・\(^^;)

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