5.ディセター登場

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  2001年鈴木伸行(シマノジャパンカップ磯部門1999年第15回優勝・2002年第18回準優勝・黄色が大好きなド派手なトーナメンター)の手によって、あっという間に全国へ知名度を高めたウキである。
 
 余談:鈴木伸行氏についてお会いしたことはないが、以前よりたいへん釣りの上手な方であると聞いていた。
   抜群の釣りセンスと明るく親しみやすいお人柄で、皆から兄貴のように親しまれている方です。




 神戸のL@titude(ラティチュード)
 オフィシャルページ
 http://www.kimukou.co.jp/latitude/
 というメーカーによって制作されているこのウキは、形状・特性が天狗ウキによく似ています。、
 最初はコピー商品かと思われたのですが、実際に使用してみるとディセターならではの特性を所有しており、全く異なったコンセプトのウキであることがわかりました。


 オレンジのb-5番


 素材は全体が硬質プラスティック(FRP? 硬質ポリエチレン?)で、底部のカン部は金属です。
 構造は上部と下部の2層構造になっており、中身は中空。
 下部にアルミ素材と思われる円盤状のウエイトが配されております。

 特筆すべきは上下部との接合部で、ピッタリと組み合わさるようになっており、浸水・分解を防止する十分な工夫がなされています。
 *ディセターの分解写真 1個ぶっ壊したんだよ~Oo。.(^。^)y-~



 カラーはホワイト・イエロー・オレンジの3色。
 サイズはS(直径30㎜)・M(直径32㎜)・L(直径36㎜)。
 それぞれ比重によってナンバーが設定されており、
 Sは0番から14番
 Mは0番から14番
 Lは0番から19番
 の設定となっています。平成15年4月現在
 *平成15年7月に0番から2番の各サイズが発売されました。

 2002年度以前に制作された商品はS→b、M→c、L→eと区分されていました。
 この商品が知れ渡った頃はサイズがaやdがあるのではないという噂がありましたが、おそらく設計段階では存在したと思われます。



 ウキのTOP部にディンプルを有す


 天狗ウキと大きく異なる点は底部の形状・耐衝撃性・比重・価格があげられます。





 底部の形状は上の写真をご覧になればわかるように、周囲の高さより凹んだ溝が形作られています。
 この凹みがどのような役割を果たしているのかわかりませんが、潮の流れに乗るための工夫だと思われます。

 耐衝撃性は使用されている素材でわかるように、少々磯にぶつけたとしても容易に破損することはなく、よほど無理な力を加えない限り分解・浸水するようなことはありません。
 厳しい環境の磯釣りの行動の中で安定した性能を発揮します。

 比重はてんぐうきとの同一番号と比較すると小さく作られています。
 普通に単体で水に浮かべると沈むことはありません。
 これは「水中へ潜り込む流れを捕らえて潜行する」という基本コンセプトにより製造されているためだと思われます。

 価格は天狗ウキの約半分。(平成15年4月現在、1個1650円)
 製造コストがかなり押さえられているのでしょうか?
 釣り師にとってはありがたい価格です。

 そして、何よりも他のウキとは明らかに異なるのが、イエロー、オレンジ一色に統一されたボディです。
 あらゆる条件下での抜群の視認性を持っています。
 但し、ホワイトは・・・・使用用途が限られます。



  さて、下の写真を見てください。
 向かって右手のイエローのディセター、何かおかしいと思いませんか?
 少々色がくすんで見える(わかりにくいかな?)はずです。





 この製品には商品名「DECETER」とサイズ・番号のプリントが施されていません。

 普通に通信販売で購入したc-14イエローなのですが、たまたまプリント職人さんが休暇をとっていたので完成前の製品を送ってこられたのです。
 
 もちろん、「気に入らなければ返品してください」との担当者の方の丁寧な添え書きがありました。

 まあ、こんなのも有りということで私のコレクションアイテムになっております。(レア物になるかな?(^u^;))


 

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