タックル

ロッドと道糸

１．ロッド

　外ガイドか中通しか
　一時期全盛を極めた中通し竿もブームが去り、外ガイドと半々のシェアに落ち着いたようです。
　中通しガイドの糸通りも初期の頃に比べると格段に良くなったが、それでも外ガイドには劣ってしまいます。
　
　天狗ウキ＆ディセターを使用する場合には基本的に外ガイドロッドを強くおすすめします。
　本流や流れの速い場所で釣りをする場合には潮流が仕掛けを引っ張ってくれるのでガイドの抵抗はあまり気にならないのですが、緩やかな流れの釣り場ではわずかな抵抗が大きな障害を感じます。

　このページを読まれている皆さん全員が離島や流れが比較的速い釣り場に頻繁に通っているでしょうか。
　流れの速い釣り場でも時には緩やかな流れの時もあると思う。
　そんな時にガイドの抵抗が大きい竿を使えば思うように糸が出ていってくれないはずです。
　竿をしゃくってラインを出すたびにウキにアクションをかけてしまうと腹立たしくなってくる。
　常に潮流にあわせてラインを出していく釣り方をするので、糸通りはスムーズであればあるほど良い。

　両方持って行ければベストなんだけどねえ。


　ズームロッド
　特定の商品にしか装備されていないのだが、ズームロッドをおすすめします。
　天狗ウキ＆ディセターの操作は、「ラインを張らず緩めず」という操作方法が必要である。
　ところが、海には波があり外洋に面している磯ほど波高が大きい。
　また、磯の地形によってはシモリが張り出しているところもある。
　波の高低にあわせて竿を上下させたり、払い出しのサラシを避けてラインを操作しないと「ラインを張らず緩めず」という動作を継続することが難しい。
　　わずか数十㎝という長さなのだがこの動作を楽にしてくれるのです。

　竿の長さについては短ければ短いほど操作しやすいが、よく行く釣り場の環境や釣り人の体力と技量にあわせて決定すれば良いでしょう。

　
　竿の重さ
　竿の号数はお好みなんですが、１つだけ気を付けて欲しいことがあります。
　天狗ウキ＆ディセターを使用した釣りでは、流した仕掛けを回収するときにあの独特の形状から大きな抵抗をともないます。
　これが１回や２回ぐらいならなんてことないのだが、何時間も続けていると腕がだるくなって流す気力も失ってきます。
　１日中続けて翌日には筋肉痛で腕が持ち上がらないなんてことよくあります。
　あまり重い竿だと疲れるのは早いです。

　釣り場環境やターゲットとする魚のサイズのこともありますが、できるだけバランスの良い１日振り回しても疲れを覚えにくいロッドを選ぶことが賢明です。

　かと言って何本もロッドを購入して試すわけにはいかないです。
　釣具屋でよく吟味するしかないかな？



２．道糸

　道糸は視認性の良い物がベストに決まってます。

　ナイロン
　やはり一番よく使われる道糸です。
　しなやかで巻き癖の付きにくい物を選択するのは言うまでもありませんが、ラインの伸びでアタリを取る場合がありますので、どちらかというと伸びの少ない物を選んだ方が良いと思います。
　
　視認性の良いグリーンやオレンジのような色の付いたラインはわずかですが比重が軽いので、仕掛けを沈めるケースの多い釣りではちょっと不向きかな？という気もしますがお好みでしょう。
　＊私のホームグランドの南紀ではベストシーズンの冬場は北西風が非常に強いため、できるだけ比重の大きい物を好んで使用しています。


　フロロカーボン
　潮の遅い場所などでは全く使用しません。
　比重が大きいので海面をはわせたラインが先に沈んでしまい、仕掛けが潮に引っ張られるより先にラインに引っ張られてしまうことがあるからです。

　やはり潮の速い本流とか、風が強くて仕掛けを強引に沈ませたい時などに有効なラインでしょう。
　
　しなやかで折れにくい物を選択するのは言うまでもありません。
　最近はルアーゲームブームによりフロロカーボンの道糸が多く販売されています。
　カラーも多く出回っていますのでお好みで。


　ＰＥライン
　これも私はあまり使いません。
　水に浮いてしまうので風に吹かれてライン操作ができなかったり、沈めたい時にビミョーに潜航しなかったりするからです。
　非常に強度のあるラインですから使い方を工夫すればいい道具でしょう。
　高価なのが難点ですね。