番外

★目次ページに戻る

天狗ウキとディセターの違い

 今回サブタイトルに「天狗ウキ&ディセター考察」と書きました。
 本来ならば各章のどこかで、天狗ウキとディセターの違いを書くべきでした。
 ところが、天狗ウキとディセターとを比較したらどうかと言うと、非常に微妙な点で異なる物なのですが、どのように違うか?と自問自答した時に、答えとなる文章が全く浮かんできません。
 
 天狗ウキに似た市販の製品と天狗ウキを比較すれば明らかに異なる物と回答できます。
 形状・扱い方・操作方法・特性、どれをとっても製造の基本概念から異なるのですから違う物であるのは当たり前です。
 ところが、ディセターと天狗ウキとなると、
 形状→ほぼ似た形状
 扱い方→多少異なるが同じ
 操作方法→同じ
 特性→何か異なる点があるのかもしれませんが現在の私の理解力ではほぼ同じ

 となってしまいます。


 ここで、現在理解している天狗ウキとディセターの違いを列挙してみます。

 天狗ウキ
 1.材質 : ウッド(高圧縮の桐かブナ?と黒檀)、又はアルミ(LAのみ)
 2.色 : 上部:朱 下部:黒、又は黒みがかったブルーか赤
   表面 : クリアーコーティング
 3.サイズ : 直径24ミリより4ミリ刻みで44ミリまで6種類
 4.浮力 : φ(水よりはるかに比重が大きい)から、12番(ジンタンシズ5号ぐらいの浮力)まで
 5.重量 : 28φ-10g前後、32φ-15g前後、36φ-21g前後、40φ-29g前後
   *厳密に計測したものではありません
 6.視認性 : 良好
 7.耐衝撃性 : 破損しやすい
 8.価格3500円~4500円(2003年現在)


ディセター
 1.材質 : 硬質プラスティック
 2.色 : オレンジ・イエロー・ホワイトの3種類
 3.サイズ : 直径30ミリ・32ミリ・36ミリの3種類
 4.浮力 : 0番(水より比重が大きい)から、3番(水とほぼ同等)から19番(3Bぐらいの浮力)まで
   *平成15年7月に0番から2番の各サイズが発売されました。
 5.重量30φ-10g前後、32φ-14g前後、36φ-20g前後
   *厳密に計測したものではありません
 6.視認性 : 極めて良好
 7.耐衝撃性 : 破損しにくい
 8.価格1650円(2004年現在)

 同じ番号を比較してみると、ディセターの方が少々比重が小さく作られています。
 ディセター3番で天狗ウキ4番か5番に相当すると感じています。


 注意しておかなければいけないのは「重量」です。
 「前後」と曖昧に記述したのは同じサイズでも番号によって比重が異なるので自ずと重量も異なります。
 普通に考えれば、比重が大きい→重い、比重が小さい→軽いになります。
 ところが、天狗ウキに関して言えば全く当てはまらないことがわかりました。
 同じサイズ同じ番号のウキでも重かったり軽かったりする製品があるのです。
 全てのサイズ、番号を厳密に計測したわけではありませんから、一概には言えないのですが、この重量のバラツキが製品のバラツキとなっているように思えます。
 実際に天狗ウキで釣りをしていて、同じサイズ同じ番号でも製品によって潜行速度が微妙に異なるため、「あれ?変だな?」と思ったことのある読者は多いと思います。
 恐らく素材に起因する物だと思います。

 次に「視認性」ですが、正直言って視認性はディセターの方に軍配が上がります。
 天狗ウキも決して視認性の悪い商品ではありません。
 ですが、ディセターは本体全部が蛍光イエロー・蛍光オレンジ一色という製品ですのでしかたがないでしょう。


 実際に海で使用した場合はどうかと言うと、先にも書きましたように取り扱いも操作も特性も極めて類似しており、どちらかに優れた長所があるとか欠点があるとか言えないのです。
 ただ、感覚的なことですが、天狗ウキには安定感というのでしょうか、何かドッシリとした重みがあるのです。
 同一サイズならば重量はほぼ同じ製品なのに天狗ウキの方が重く感じられ、バランスが良い製品なのでしょうか?キャストするときや風の強い日に流していても安心感が得られるのです。 
 私個人の感覚的な物で、これが何が原因なのかは全くわかりません。



 今、どちらか片方だけしか使えないとしたら、私は素直にディセターを取り上げます。
 理由は、
 素材自体が衝撃に強いため、過酷な条件の磯場でも安心して使える。
 素材が浸水性を持たないため、浸水による比重変化が無い。
 製品のバラツキが殆ど無いため、ウキの番号選びを一度習得してしまえば、次から同じ感覚で釣りができる。
 だからです。
 今からどちらかを購入しようと迷っている人にもディセターをお薦めします。安いですし・・・

 ただ惜しむらくはディセターはまだまだサイズと番号のバリエーションが天狗ウキに追いついていません。
 しばらくは両方を使い分けることになりそうです。

 天狗ウキ03モデルと比較したらどうなんでしょう?
 次の課題です。 資金無いので買えない(T_T)

  

★目次ページに戻る

▲このページのトップへ



トップページに戻る