どんな場所でエビ撒き釣りを行うのが最適なのでしょうか。
 むやみやたらに海にエビを撒き続けても魚は容易に寄ってきません。
 警戒心を常に持っている魚は何もない場所にはやってきません。
 また、海は常に潮流という流れがあります。
 撒いたエサは潮の流れに乗ってどこかへ行ってしまします。

 魚をおびき寄せ、釣り上げるためには、魚が食事を行いやすい場所を見つけなくてはいけません。
 つまり、魚が移動する通行路でも、エサが滞留しやすい場所、警戒心を持つ魚が身を隠しながらもエサを捕食しやすい場所などで、撒き餌で魚をおびき寄せ、足止めし、針に付いたエサを食べさせることが肝心なのです。
 そのために、海底の地形、潮流の流れ方(撒き餌がどのように流れていくか)を把握しながら釣りをする必要があります。


 人間が広い道を歩くとき端を通ります。
 また通勤電車に乗ると座席の端や隅っこから人が詰まっていくように、それは身を守るための本能なんです。
 魚も同じで、隠れやすい何かがある場所、端に近い場所を通ります。
 海の中では海底、もしくは、壁際、変化のある場所を通って移動します。


 これらの事柄と、魚のコンディション(時間帯や活性)、海の水温や酸素濃度などの自然条件が揃えば、釣果は飛躍的に伸びることになります。

 以上のことを念頭に置いて釣りをする地形環境から述べていきます。


 釣りをする場所である「堤防」には3種類の形態があります。

 1.垂直護岸
 海底から垂直の壁になっている一般的な堤防。



 2.石積み護岸
 海底から石積みで一定の角度を保ってかけ上がりになっている石積み護岸。



 3.テトラ護岸
 海底に石積みで基礎を作り、その上にテトラポッドを配列しているテトラ護岸。






 垂直護岸 
 港湾施設のある港には必ずと言っていいほどある最もポピュラーな防波堤は、足場も良く格好の釣り場となっています。
 この堤防の構造は下の図のようになっています。



 海底の地中に基礎を打ってコンクリートの堤防を作り、その周りには石積みで補強の基部を作り固定してあります。
 堤防の種類によっては内部が消波のために中空になっているのもあり、表から見ると壁に隙間が空いてスリット状になっているのもあります。
 堤防にぶち当たる波の効果で水中へ酸素を供給する役目を果たしているため、堤防に付着する貝や海草、微生物が繁殖する好条件となっています。


 魚は隠れ家とエサとなる生物を求めて堤防近くにやってきます。
 もっぱら堤防基部の石積みのかけ上がりと堤防の壁、堤防のつなぎ目などを住みかとしたり通行路としています。

 
 堤防壁際にいる魚は脈釣りでのアイナメ、ガシラ、メバル、落とし込み釣りでのチヌ釣りに最適ですが、堤防上には天敵である鳥たちや私たち人間がいるため、本当に壁際の範囲でないと魚が補食することがありません。

 エビ撒き釣りではエビを撒き餌として魚を集める目的があるため、この壁際で釣りを行うことは殆どありません。(できないわけではないです。)
 主に10m~15m沖合の海底にある石積みのかけ上がり付近が絶好のポイントとなります。(x印の場所)


 さて、堤防は物によってはかなり長大な物もあります。
 堤防のどこでエビ撒きを行っても魚が集まってくるというわけではありません。
 魚が良く釣れるポイントと言うのは長い堤防の中でも数カ所しか無いと言っても過言ではありません。
 それはどこかと言うと、「海流の変化のある場所」です。
 流れに変化が有るところととは、主に堤防の先端部、堤防のつなぎ目に大きく隙間が空いているような場所などで、どこの堤防でも一番先に釣り師が入る場所です。
 この場所以外にも基礎の石積みが崩れていたり大きく盛り上がっていたり、捨て石が入っていたり、また、海草がはびこっていたりする場所なども海流に変化をもたらしてくれます。

 こういった石積みの崩れや不規則な凹みは石積みを作った後で台風などで崩れてしまった場所があるのです。
 このような海流の変化のある場所は海上から目視で確認するわけにはいきません。
 こればっかりは何回も釣行を重ねて自分自身で海底の変化を発見するか、他の釣り人の釣果をしっかりと覚えておくしかありません。


 石積み護岸テトラ護岸も同様に海底の地形の変化が有るところが重要なポイントとなります。


 石積み護岸



 テトラ護岸



 釣行を重ねていると年に何回か海が海底まで透き通って見えることがあります。
 こう言う時は正直言ってあまり良い釣果に恵まれないのですが、海底の地形を把握するのには絶好のチャンスです。
 沈み根などを見つけて次回の釣行に役立てるのも釣りのおもしろさだと思います。
 







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 別記:エビ撒きタックル

 別記:エビクーラー