海は毎回同じ環境・・・・ではありません。
 海の色、水温、潮の流れる方向、流れの速さ、酸素濃度、濁り。
 毎回異なります。
 100回行って1回でも全く同じ条件だったことはまずありません。

 但し、「類似のパターン」というケースはあります。
 こういう条件の時はこういう状態なら魚が釣れるというパターンがあります。
 ベテランの釣り師や上手な人はこのパターンをたくさん記憶しています。
 海の条件にあわせて釣り場所や釣り位置を変えたり、仕掛けの深度(タナ)を決定する目安としています。
 上手な人は記憶しているパターンに少しの応用を加えながら釣りをやっているのです。

 このパターンはやはり経験を積むしかありませんが、どこの釣り場にでも当てはまる条件があります。
 今回はそれらを書いてみます。

 まずは、時期的なものから。


時期
 四季により魚の活性が変わるのはおわかりですね。
 月別に魚の状態を記述します。
 注:大阪湾を目安として書いております。


 4月初旬~5月初旬
 この時期は海の中は早春で、水温が日々上昇していく時期で、エサ取りや小型魚は殆ど見かけません。 
 チヌは乗っ込み(産卵期の荒食い)、ハネやスズキも良型が顔を出します。
 良型メバルが良く釣れ、アイナメの新子が釣れます。
 時間帯は条件が良ければ終日釣れます。
 浅いタナでも食ってくるので堤防際でも釣れます。


 5月中旬~7月初旬頃
 初期はチヌは産卵に入り一服、6月中旬頃から再び釣れ出します。
 ハネ・スズキは好調になり、浅いタナでも沸くように食ってくる時です。


 7月中旬~9月中旬
 梅雨明けから炎天下が続き、生きエビの保持が難しくなります。
 また、やっかいなエサ取り達が顔を出し始めます。
 8月お盆前後は青潮(高水温のため酸素濃度が極端に少なくなった海)や赤潮のため、日中は魚が沿岸にいないか隠れて出てこないことが多々あります。
 エビの保持が難しいため私はこの時期は、お盆前後以外は昼間の落とし込み釣り、又は夜釣りをやってます。
 夕方まずめ時か暗くなってからが一番釣れます。
 この時期はエビ撒き釣りより、夜釣りのオキアミフカセでチヌか、虫餌のハネ・スズキ狙いがオススメです。


 9月末~11月末頃
 魚が1年で一番活性の高い時期ではないでしょうか。
 日中の堤防周囲はたいていエサ取りに囲まれて釣りになりません。
 チヌ、セイゴの若魚たちが群れをなしてやってきます。
 朝まずめかまずめ時が主。
 11月に入るとチヌの「落ち」のシーズンで食いが活発になります。
 エサ取りがおとなしくなる夕暮れが一番釣りやすいです。


12月~1月中旬 
 水温低下に伴い、エサ取りが少しずついなくなり、チヌもなかなか釣れにくくなります。
 タナも徐々に深くなっていきます。
 ハネ・スズキは産卵時期に入りますので荒食いをする時があり、良型のチャンスです。

 
1月下旬~3月
 水温が一番冷たい時です。
 海が季節風で荒れた後、雨が降って冷たい水が海に流れ込んだ後3~4日は水温が安定するまで魚は深みに逃げてなりをひそめてしまいます。
 最も厳しい時期ですが、アタリがあれば大物です。
 午前中、早朝よりも太陽が昇って水温が暖かくなり出した午前10時から11時頃の方がよく釣れます。
 午後はやはりまずめ時。
 深いタナが主体になります。



 次に季節単位で書き分けてみます。

冬場:1月から3月中頃まで
 この時期は1年を通して最も水温の低い時期。
 海の色は緑がかって見えます。
 透明度が一番高く、2ヒロ(約3m)ぐらいの底まで見通せるぐらい透き通っています。
 魚の活性も極端に低くあまり活発に行動しません。

 季節風が吹き海が荒れた後に水温が一気に低下すると魚は姿を消してしまいます。
 2-3日穏やかな日が続いて魚が水温に順応したと思われる頃がねらい目。
 曇天よりも晴天のポカポカとした日の方が釣果があります。
 
 午前中は早朝よりも日差しで海が暖められてくる9時から10時頃に釣れだしたりします。

 アタリはウキの頭がぐっと押さえられるようなかすかな物が多く、なかなか捕食してくれません。
 私はこう言う時はアワセを入れず数回エサを食わせて魚を驚かせず、しっかりとウキが沈むようになるのを待ったりします。

 狙うタナは水深のある釣り場はほぼ底で、撒き餌は底撒き器を使ったりします。
 水深の無い釣り場は、堤防から離れたかけ上がり付近のほぼ底を集中的に攻めます。
 食い上がって来るようなことは希だと思って下さい。
 堤防から離れた方が魚がいるのではないかと思ったりするのですが、遠投しても案外釣れてくれません。


春先:3月末から5月中頃まで
 水温が徐々に上がり魚の活性も高くなってきます。
 まだ海の色は緑色に見えますが濃い緑色をしてきます。
 雨が多い時期なので濁りが入りやすく透明度は高くありません。

 チヌは産卵前の荒食い、ハネは産卵後の回復期ですので、エサ取りもいないことから大物がよく釣れる時です。
 仕掛けは細仕掛けより一発大物が来るので太めに。

 朝バネ釣りの盛んな時です、早朝よりちょっと日が昇ってきた時がアタリが多くあります。
 チヌは日中でも釣れたりします。

 アタリは大物特有のウキが静かにじわりと沈んでいくアタリが多く、しっかりと食わせてからアワセます。

 狙うタナは堤防に近いかけ上がり。
 浅棚でも食ってくることがしばしばあります。


晩春:5月末から7月初旬まで
 水温が安定し、海が青っぽく見えるようになってきます。
 雨が降った後は濁りが入りやすく魚の警戒心が薄れるためねらい目です。
 梅雨にはいると泥濁りになったりしますが、チヌ釣りにとってはその方が良いかも。
 
 前半はチヌは産卵のため一服、梅雨に入る頃に回復のためまた荒食いをしだします。
 ハネは活性が高い時で前半は数釣りが楽しめます
 好天より曇天、又は小雨の時ハネが終日釣れたりしますが、梅雨から小魚を追うようになるためエビに見向きしなくなってきます。

 アタリは勢いよいアタリですぐにわかります。
 タナも浅棚で魚が撒き餌につられて食い上がってきますので矢引(約1m以内)で釣れたりします。
 堤防に近めで釣れます。


夏場:7月半ばから9月末頃

 水温が高くなる時期で海は濃紺に見えます。
 海が一番きれいに見える時ですが魚よりもエサのエビが温度変化に保たなくなるのでエビ撒き釣りには不適当な時期です。
 
 8月は雨も少なく海の透明度が高い時期で、酸素濃度の低い「青潮」、プランクトン大発生の「赤潮」が頻繁に訪れて釣りにならないこともあります。
 魚は日中は隠れていることが多くあまり出てきません。

 エサ取りも多く出没します。

 どうしてもというのであれば、早朝か半夜に集中して行います。
 また魚の隠れる場所のあるスリットケーソンや貯木場、桟橋などの陰のある場所を重点的にポイントにしてください。

 夜釣りで虫餌を用いるか、チヌは落とし込みの方をオススメする時期です。
 台風通過後は海が一変してよく釣れることもありますので、そういう時はいいかと思います。
 

早秋:10月から11月半ば
 まだまだ水温が高い時期で海は紺に見えます。
 エサ取り、ハネやチヌの幼魚が一番多い時期で悩まされます。

 エサ取りが出てこない夜明け前か日没のまずめ時がベストです。
 好天よりも曇天に歩があります。



晩秋:11月末から12月

 一雨ごとに寒くなってきて次第に水温が低下していきます。
 海の色も紺から緑へと変わっていきます。
 エサ取りも少しずつ姿を消していきます。

 ハネは産卵前で活性が高く終日狙えます。
 時に大物が釣れる時があり、大型の多くは深い場所で釣れます。
 水深のある釣り場が有利。

 チヌは”落ち”に入りますので冬に備えて最後の荒食いをします。
 チヌの数釣りが出来る時で、大型も釣れます。




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