ポイント

 全く初めての堤防に行って釣り位置を決める基準は何でしょう?
 混雑している時ならば空いている場所を陣取るしかありませんが、余裕がある堤防ならばやはり変化のある場所。
 こういった変化のある場所というのは自然と目に付きます。
 堤防の先端部、堤防に継ぎ目のあるところ、微妙にズレや傾きが見られるところ、テトラ帯から普通の垂直護岸に変わっているような場所などなど。

 でも、たいていこういう場所は常連さんや早くから来ている釣り人が場所を占めています。
 運良く釣り座を得られたとしても後から来たずうずうしい人に割り込まれて窮屈な思いをしたり、投げ釣りなどをされて仕掛けを流すことが出来なかったりと障害が多々ある場所でもあります。
 このような目に付く場所は魚もすれていて、その周辺に居着く魚は極端に警戒心が強くなっていたり、捨てられたゴミや仕掛けなどで場荒れもしています。

 エビ撒き釣りは潮流に合わせて仕掛けを流していく釣りでもありますので、他の釣り人と自分の釣り座の左右は30m以上の間隔が空いていることが理想的です。
 混まない場所はやはり堤防延長上の途中箇所であり、そういう場所は表から見ても目立った特徴少ないため人が少ないのです。
 ところが、魚が釣れないわけではありません。


 際立った特徴が無い場所でも、ポツンポツンと数人の釣り人が座を構えているのが見受けられると思います。
 それはその釣り人にとっての良いポイントであって、魚が釣れる何かを知っているからという場合があります。(そうではない、たまたまそこで釣りをしていただけという人もいます)

 そういう場所は、偏光グラスなどをかけてよく見てみると沈み根があったり海草が生えていたりしています。
 そういった場所は堤防には数カ所有ります。

 魚はたいてい見えませんので、釣れるのか釣れないのか、そこが隠れ家に近いのかエサを取りに来る場所なのかもわかりませんが、初めて来たような場所ならそういった場所付近に釣り座を構えてみましょう。


 何度か来て良く釣れるポイントや沈み根の場所を知っているのなら、迷わずそこに釣り座を構えます。




 魚は撒き餌をすれば1日中釣れるということは殆どありません。
 「時合い」というものがあって、干満の変わり目だとか、早朝だとか、夕方日が沈む頃とかに魚がエサを補食する時期があります。
 時合いが来たかどうかは付近にいる釣り人が魚を釣ったとかでおしはかっていきます。


 特定の釣り場のポイントに精通するまでは何度も通って覚えるしかありません。
 水温や潮の流れ季節により1年を通して安定した釣果が得られるような場所は限られています。
 また、どんなに海底の地形に変化のある場所でも全く魚の釣れない場所もあり、良い場所をいち早く見つけ出すことが釣果へと結びつきます。


*秘伝 -海の色-
 海の色は常に同じではありません。
 季節、時期、前日の天候により様々な色へと変化します。
 
 釣り場に着いた時にまず海の色を見ます。
 その時の色と水の透明度によって、今日は最高だ! とか 今日はダメだorz とかをある程度区別できるようになります。

 今から書くことはおそらくちまたの雑誌や釣りの本にはあまり書かれていないと思います。
 なぜなら漠然としすぎるところがあり、一概には言えないことも多く例外もまた多くあるからです。
 あくまでも私が経験で感じ取ったことで、皆様の行かれる場所や普段の釣りでは当てはまらないかもしれないからです。
 
 尚、あくまでも大阪湾を基準として記述しています。
 珊瑚礁のある南国や、チヌやハネのいない北国などでは全く当てはまりませんのでご了承ください。


全体的な海の色:
 ・水温の高い時期(5月~11月) → 青色っぽく見えます
 ・水温の低い時期(12月~4月) → 緑色っぽく見えます


魚がよく釣れる(活性の高い)色:

 高水温時
  濃紺←--------青---------→水色
 よく釣れる                 あまり釣れない

 *晴天が幾日も続き穏やかな日が続くと海は濃紺に見えます。
  大雨が降ったり、荒れたりすると海は水色に変わります。
  水潮になった、水温が急変した場合によくあります。

 低水温時 
   濃緑←--------緑---------→エメラルドグリーン
  よく釣れる                 あまり釣れない

 *晴天が幾日も続き穏やかな日が続くと海の色は濃くなります。
  大雨が降ったり、荒れたりすると海は淡い色に変化します。
  水潮になった、水温が急変した場合によくあります。


透明度:
  濁っている←---------------→透き通っている
  よく釣れる                  あまり釣れない

 *これは一般的によく言われているのですが、気持ち濁っている方がよく釣れます。
 魚が水の中を見通せる距離が短くなり、また、水面上の影が見にくくなるため魚が警戒心を解きやすくなるのだと思っています。

 例外:
 前日に比較的まとまった量の雨が降り、河川から砂などが大量に海に流れ込んだ「泥濁り」の場合は例外となります。
 ・高水温時:チヌなどがよく釣れる(落とし込み釣りに最適)
 ・低水温時:魚の活性が低くなる(低水温の真水が流れ込むので魚の活性は悪くなっている)


 真冬の雨の日の翌日撮影。 濁っていて透明度はほとんど無い。


波:
 大荒れ←--荒れぎみ---小荒れ---ざわつく---→凪
 釣りにくい           よく釣れる          釣れにくい

 *大荒れは釣りどころか危険なので当然ですが、海が少し荒れたぐらいがよく釣れます。


天気:
 快晴←---------曇り---------→雨
 釣れにくい           よく釣れる          釣れにくい


 以上、釣行時の参考にしてください。





 

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