撒き餌の撒き方
 
 釣り場について場所を決めたらまずエビを撒きます。
 シャクに10~15匹を1杯として3杯ぐらい。
 目的とするポイント周辺に拡散して撒きます。


 上の図はウキを書き込んでいますが、仕掛け投入前でOKです。

 これは、釣り場に着いた時の、潮の速さや流れる方向など海の状況がわかりませんので、とにかく周辺にいる魚にエサがあるぞと知らせるような目的で撒くのです。
 流れがある場合、この撒き餌の一部は魚のいる場所へと流れていき、魚の食い気を盛んにさせるために行います。


 仕掛けを投入したら、ウキにかぶせるようにピンポイントでエビを撒きます。
 1回に3~5匹、仕掛け投入時に3回ぐらい少し間隔を置いて撒きます。




 その後も一定間隔を置いて3匹ずつぐらいを間断なくパラパラと撒いていきます。
 ある一定の距離(釣り場の条件と季節によるが4~50mぐらい)流し終わって仕掛けを回収したら、またこの動作を繰り返します。

 ウキに撒き餌をかぶせるのは「刺しエサと撒き餌の帯の同調」をさせるため。
 オキアミフカセと同様に撒き餌の中に刺しエサが来るようにするためです。

 また、パラパラと間断なく撒くのは、撒き餌の流れをとぎれることなくさせることで、魚をポイントに誘導してくること、魚の食い気を維持させることを目的とするからです。


 エビを撒く時にシャクを手で蓋をし、勢いよくシャカシャカと振って気絶させてから撒くのと、そのまま撒くのと2通りあります。
 水深や季節により異なりますが、シラサエビは水面に着くとある一定の水深まで潜りますが(1~1.5mぐらい)そこから深くは行きません。
 そのため、ちょっと深いタナならば気絶させた方が効果的と一般的に思われてるからです。




*秘伝 -撒き餌-
 今回は私が他の方とちょっと違うことをやっているので、どのようにやっているかを具体的に記載します。
 

 潮の流れが単純な時、向かって左から右へ流れている場合を想定して説明します。
 *別のケースの場合はまた別の機会に。
 まず、仕掛けを投入したらすぐさまエビを撒きます。
 最初の1投はウキにかぶせるように。
 10秒ぐらい間を置いて、仕掛けの前方(流れていく方向を前方とします)に1投。
 また間をおいて仕掛けの後方に1投。



 エビを撒く位置は仕掛けの左右1mほど離して撒きます。
 それから数十秒間をおいてもう1回ウキにかぶせるように4投目を撒いています。

 これは、撒き餌の範囲を広げることで刺しエサの位置が中心に持ってくるようにしているわけです。
 そして、撒き餌の間隔をずらすことで、上層から下層までの帯をイメージするように撒いています。


 
 この時、上流から下流へと仕掛けを流す範囲は、流れの速度によってまちまちですが、だいたい3~40mほど流していきます。
 仕掛け投入地点から仕掛けが目の前を通り過ぎる時点までにアタリが無ければ、少し時間が経過しているので撒き餌の層がぼやけている恐れがあります。
 そこで再度5投目をウキにかぶせるように撒きます。
 撒き餌の効果が薄れてしまっているだろうと思われる地点で仕掛けを回収します。
 そして再び最初からの繰り返しとなります。


 さて、エビはそのまま生きている状態ですとピョンピョンとそれぞれが勝手に泳いでしまって、どこかへ行ってしまいます。
 エビを飼育した方ならよく知っていると思いますが、エビは海底の藻や岩の隙間まで泳いでいき、隠れてしまって出てきません。
 また、深い場所ですと中層で留まってしまって底撒き器が必要になってきます。

 ですから、ただ撒くだけでは、潮の流れの中で撒き餌の層を作ることが難しいと思われます。
 そこで、多くの釣り人がシャクに手で蓋をしてシャカシャカと勢いよく振り、エビを気絶させてから撒いております。
 
 私も同様ですが、他の人とはちょっと異なります。
 テトラ帯でよく釣りをするので左の小脇に竿を抱えていますので、このシャカシャカがやりにくいんですね。
 そこで、シャクにすくったエビを手の指で軽くグッグッと押して半殺し...シャクに入ったエビの半数ぐらいを気絶させてから撒きます。
 時々潰してしまってアウッてなる。(-。-;)
 この時、エビを撒く時は1投目~3投目は半数気絶状態、4投目は何もせずそのままで撒いています。
 
 動かないエビだと魚は釣れないと思われる方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
 死んでいてもエサが新鮮であればハネやチヌなどはちゃんと食ってきます。
 但し、刺しエサだけは毎回新鮮な生きのいい物に取り替えてください。
 
 
 流れが全く無い状態では、気絶したエビが海底に貯まっているはずです。
 潮が動き出せば、それらの撒き餌は流れに乗ってまた魚を誘ってくれると思っています。

 撒きエビが潮流に乗って、撒き餌の帯ができるように、魚を刺しエサに誘導するようイメージを描きながらやっているとこういったやり方になりました。




 

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